[char no=”1″ char=”安生太郎”]ビットコインを投資の対象として考えた場合、その特徴は?メリット、デメリットは?
他の様々な投資案件と比較して、ビットコインへの投資の全貌を紐解いていきます。
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まず、そもそもの投資とは…について
その前にまず、投資という言葉そのものをはっきりとさせることから始めます。投資とは…
投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。広義では、自己研鑽や人間関係においても使われる。
どのような形態の投資も、不確実性(リスク)が伴う。一般に、投資による期待収益率が高い場合、不確実性も高まる。この一般則に反する取引が可能な場合、裁定取引が行われ、収益率の低下またはリスクの増大が起こる。
これを見る限り、短期的なものも長期的なもの、バタバタ動くものも、動かずじっとしているものも全てひっくるめて投資と言って良さそうですね。
このことを踏まえて、投資について、ビットコインでの投資についてみていきます。
ビットコイン以外の投資とビットコインへの投資の比較
ビットコインへの投資がどうなのか?を推し量るのに、他の投資案件とその要素を比較することは良いヒントになります。
私自身、投資についてあれやこれやと頭を巡らすのはもはや趣味といいますかライフワークのようなものになっています。
ビットコイン以外の投資とビットコインへの投資を見ていきましょう。
不動産投資(マンション・アパート経営など)
形態は様々ありますが、基本は、不動産物件を購入し、その不動産が生み出すお金で儲けようということ。例えばアパート経営を例にしますが、
★築30年の10世帯が入居できるアパート物件を1棟丸ごと4,800万円で購入。
★家賃が10万円だとして10部屋が常に入居されている状態あれば、月100万円売りあがり、1年で1,200万の売り上げを見込める。
★計算の上では、4年で支払った金額はペイでき、5年目からは丸々儲けとすることができる。しかし…当然リスクもある。
- 事故リスク
入居者が物件に何等かの悪評が立つようなことをしでかした場合、物件が想定外の不人気物件になることも。 - 入居されないリスク
10部屋が常に埋まるとは限りません。むしろ、埋まらないことの方が普通と考えるべきです。 - 物件劣化、修繕費用のリスク
建物は時間の経過とともに劣化します。その修繕に手間とお金がかかることも。 - 地震等天災のリスク
火事、地震、台風など様々な災害のリスクもあります。それに応じた保険もあると思いますけど。 - その地域の利便性の変化
徒歩圏内にあったコンビニがつぶれた。近くに大企業の工場があったが撤退することになった…など。
不動産投資はアパート経営の他にも、駐車場経営であるとか、商売を考えている人に店舗を貸したり、土地を貸したりするなどもあります。
どれもアパート経営とは特徴が若干違ってきますが、大筋では同じと考えてよいでしょう。
不動産投資といっても、ピンからキリまであります。ただ、大きなバックが見込める物件は高く、そうではない物件は安いのは当然の真理。
安い物件では、当然バックもローリターン。にも関わらず事務的な煩わしさやリスクは規模は違えど同じようにあります。そうなると、不動産投資はまとまったお金をリスクを承知で投げれる状況でないと難しいといえます。
購入金額をペイしてプラスに転じるまでの期間は冷や冷やもの。更には、ビジネス(法人)として不動産投資をする場合、減価償却等財務処理上のルールがあります。
今年4,800万利益が浮きそうだから、それを全額購入費用に充てるということはできず、何年かに分けて支払っていかなければなりません。そうなるとアパート経営のリスクだけでなく別のリスクが影響してきます。
来年会社が万が一苦しくなったらどうしよう…その時、アパート経営もイマイチだったら、後悔するのでは…?と。
様々な不動産投資の特徴・リスクを洗い出してみましたが、要は、私のような投資初心者には、レベルの高い投資といえるのかもしれません。
金・銀・プラチナなどの現物への投資
現物とはいえ、今は業者を介せば、ネット上で取引できますので、アパート経営のようなリアルなリスクはほぼないといえます。
とはいえ、金・銀・プラチナで儲かるというのは、買った時以上にそれらの値段が上がり、そのタイミングで売った時のみ。投資というよりは資産運用というニュアンスの強い案件と言えます。
外貨への投資
外貨も金・銀・プラチナなどと同様にネット上で取引できますから、特徴としてはそれらに似ているといえます。
ただ、値動きは金・銀・プラチナよりも大きいので、値上がったタイミングで売れば儲かることになります。もちろん逆もしかりです。
あまり知られていない外貨だと、値上がりして大きく儲ける事が出来る可能性が高いです。こちらももちろん逆もしかりです。
株式投資
株の売買は、外貨、現物売買と同様にネットでやり取りすることができます。ネットでやり取りできることによる特性は同様と考えてよいです。
株式への投資となると会社への投資ということになります。
- 大きな有名企業への株式投資はローリスクローリターン。
- 今後どうなるかわからない知名度の低い企業への株式投資はハイリスクハイリターン。
まとまったお金がなければ、有名企業への株式投資で安定的且つ十分な配当を得ることができません。
となると、株式投資でハイリターンを狙うならば、知名度の低い企業への株式投資ということになりますが、それを選別する目は当然必要。
業界に精通していて、”この技術はいつか来る!”みたいな自分の中への確信がある場合であったり、情勢をキチンと読み取り渡っていく技術が洗練されている人、それだけの経験を積んだ人でないとハイリターンを得ることなく、ハイリスクだけ得て終わってしまう可能性が高いです。
現物、外貨、株式に関することはこちらにも書かせていただいています。
《参照》 ビットコインは儲かるのか?儲かった人と損した人の違いについて。
太陽光発電への投資
数年前は、ものすごい隆盛を誇った太陽光発電ですが、今は、売電価格が下がったなどの影響で、ビットコインほど話題に上がることがなくなりました。
太陽光発電に関しては、実は私、少量ながら今現在していますので若干経験談込みで…。
太陽光発電がアパート経営と違うのは、
- 入居者が思うように集まらないというリスクがない
- 悪評による売り上げ減のリスクがない
- 周囲の施設(コンビニ等)に影響されるリスクがない
という点。これらのメリットにより、かつてはものすごく隆盛を誇っていたというわけです。
ただし、こちらも、リアルな世界の話ですので、それ相応のリスクがあります。
- 雹(ひょう)が降って太陽光パネルが破損するリスク
暖かい地域ではめったに降ることはないでしょうが、可能性はあります。 - 日照が思うように伸びず発電量が伸びないリスク
1年を通じて想定外ということは少ないようですが、月単位では浮き沈みがあります。 - 劣化、修繕費用のリスク
発電能力は経年劣化により1年で1%落ちると説明を受けました。それは想定内であるにしても、実際に現物があるわけですからそれ以外の修繕費用のリスクはあります。 - 地震等天災のリスク
現物があるがゆえに考えないわけにはいかないリスク。私は、自宅で少量の太陽光発電ですのでしていませんが、ビジネスで取り組むなら保険もあると思います。
そして、不動産投資と同様に、減価償却等支払い方法によるリスクもあります。
実業への投資
投資というか事業拡大というか…定義が難しいところですが、今あるリソースを別の何かに投げる…それが実業であってはいけないとルールはありませんからね。
とはいえ、実業は、これまで説明してきた投資とは明らかに違う要素があります。それは…
人のリスクがある。ということ。
人は予想しきれないものです。人は裏切ることがあります。一方で、良い方向に期待を裏切られ喜びを感じることもありますが。
更には、人には手間がかかります。放置しておくことが難しく、煩わしさがあり、片手間で取り組むのは難しいです。
オーナーとして関わるなら問題ないんでしょ?という声もあるでしょうが、それが可能であるということはもはや、凄腕実業家…私が色々説明するまでもない人たちということになるでしょう。
ビットコイン(仮想通貨)は投資案件としてはどうなの?
ようやくですが、ここでビットコイン(仮想通貨)登場です。他の投資案件と比較しつつ、ビットコインへの投資についてみていきましょう。
ビットコイン(仮想通貨)投資のメリット
煩わしさがない
これは、現物投資、株式投資、外貨投資と同様にネットで完結できるということ。
不動産投資、太陽光発電、実業などのような、リアルなことにおける煩わしさはなく、自分だけで行うことができます。
少額でも出来る。
2018年1月16日15:13現在、ビットコインの相場を確認してみると…1,636,328円/1BTC。
2017年12月には210万円/1BTCを突破しましたから、その時に比べるとかなり落ちてしまっていますが、それでもかなりの高額と思えますよね…。
でも、1ビットコインが購入できる最小単位というわけではありません。ビットコインの単位はBTCですが、その下の小数点部分にも単位があり、Satoshiといいます。
1億分の1BTCが1Satoshi。ビットコインのシステムの関係によるところらしいのですが、ビットコインでは546Satoshi以下の送金は承認されないそうです。逆にそれより多ければ、送金できる、取引できる購入できるということ。
2018年1月16日15:13現在の相場で計算すると、1Satoshiは0.01636328円。546Satoshiは8.93435088…円です。これなら誰だってビットコイン購入できますよね。
これは、最小の話でしたが、要は、千円分買う、5千円分買う、1万円分買うなどお財布と相談してビットコインを購入することができるということ。
不動産投資、太陽光発電、実業は、当然ここまで少額で始められることはありません。
現物投資、株式投資、外貨投資は…そこそこ少額で始めることはできますが…ビットコインほど、高騰・バブルの気配を感じる事が出来ませんから最終的に少額持っていただけで儲かりましたというところに着地させるのは短期的トレードでなく中長期の投資の場合難しいといえます。
ドカンと価値が高騰する可能性がある
煩わしさがなく、前項の少額でも出来るというだけではなくそれに加えて”ドカンと価値が高騰する可能性がある”のがビットコイン(仮想通貨)の魅力。
2017年12月には210万円/1BTCを突破したビットコインですが、過去に誰もビットコインに見向きもしなかった頃に2700円くらいで5,000BTC購入していて、億万長者になっている人もいます。
ビットコイン(仮想通貨)の適正価格は今現在でもいくらなのか誰にもわからない。
ビットコイン以外にも仮想通貨はたくさんある。その中には、今はそんなではなくとも、数年後に高騰するモノがあるかもしれない…。
このようなバブリーな可能性を秘めたモノが仮想通貨以外にこの世に存在しますか?って話なのです。
ここまでメリット見ただけでもう仮想通貨額はどうであれやるしかないって思っちゃいますよね。
ただの投機案件ではない。
ここまで読んでもしかしたら…
ビットコインで儲かるかもしれないというのも理解できるし、投資案件として良い特性・性質を備えているということも理解できた。
だけど…だけど…
ビットコイン(仮想通貨)って何なの?何かの役に立つものなの?
と疑問を覚えた人も少なくないかもしれません。
投機というだけで、何の意味もなさないものにお金なんて出せないよ!そんなのただの一時的なバブルじゃん!
と思った人…。ビットコイン(仮想通貨)はただの投機案件ではありません。
ビットコインで決済できるサービスが増えてきている。
何かのサービスを利用したり、何かを購入したら、お代(日本円)を払わなければならない。それはみんな知っていることですよね。
最近は、日本円ではなく、ビットコインで支払いが出来るサービスも多くなって来ています。有名どころですと、
メガネスーパー、ビッグカメラ、コジマ、DMM.comなどがビットコイン決済に対応しています。仮想通貨と言えど、もはや通貨のごとく活躍しているということ。
そして、この流れは、今後さらに広がりを見せるのか?
あるいは、更に仮想通貨ならではの革新的なサービスがリリースされることがあるのか?注目どころです。
ブロックチェーン。
ビットコインは2008年11月にサトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)氏が執筆した、いわゆる「ナカモト論文」をきっかけに生まれた考え方で、その論文の内容、つまりビットコインを実現するための技術として登場したのがブロックチェーンです。
論文の中には「トランザクション(取り引き)」「ネットワーク」など大きく7つのキーワードが出てきますが、それらを実現する技術がブロックチェーン、そしてブロックチェーンを使って構築されたサービスの1つがビットコインなのです。
ブロックチェーンの仕組みを用いると、
- 中央集権化を防ぐことができ、システムがダウンすることがまずない。
- 取引履歴が公開されているので不正が入り込みにくい。
- 特定の金融機関を介していないがゆえに海外への送金コストを大幅に削減できる。
などのメリットがあるようです。
要はそれまでにはなかった革新的な仕組みがビットコインの存在を支えているということ。
この革新的な仕組みは手で触れることはできません。しかし、明らかに利便性向上に貢献している凄い仕組み…。
- その革新的な仕組みはこれからどのように活躍していくことになるのか?
- その革新的な仕組みを世界はどのように評価していくことになるのか?
- その革新的な仕組みを私(アナタ)はどのように評価していくことになるのか?
というところで各々の道が分かれますね。
他の投資案件にはなくて仮想通貨にだけあるデメリットは?
色々と考えを巡らせてみましたが、これといって思いつきませんね。
強いて言うならば、
- ”ネット上の仕組み・技術・仮想通貨”は手で触れる事が出来ない、その目で現物を確認することができない。
- SNSのごとく、国境を越えたサービスだが、国ごとに規制が入るなどして盛り上がりの邪魔をされる可能性がある。
と言ったところでしょうか?
バブルで終わってしまうのか、たとえバブルだとしてもその後も着実に生き残っていくものなのか…
大袈裟ですが、人類が、神様がどのように審判を下すのか?そしてその審判の日はいつなのか…といったところでしょうか。
今後私はビットコインをこのように投資していくつもりです。
ここまで見てきた、ビットコインでの投資の特性を踏まえて、私は今後どのようにビットコイン投資をしていくのか?
- 今…個人で自らのお小遣いから余剰を作り仮想通貨(ビットコイン・アルトコイン)を増やしていきつつ、仮想通貨・相場について学ぶ、経験値を積む。
- 会社(私フリーランスと見せかけて実際は一人社長)で、余剰金が出来たら、仮想通貨購入に回す。今はまだ税理士先生にも相談していないが、決算前に相談に行く。
- 会社での運用の基本スタンスとしては、仮想通貨に換えたら、動かさない。トレードしないが基本線。明らかにバブルであるとかこの高騰は一過性のモノだと感じた時だけ半分売る。
とりあえずこの流れでビットコインの投資を考えています。
張り付いてガチでトレードするのは、本業がありますので難しいですし、税金云々考慮しても、無駄な努力ということもあるでしょうからね。
基本バタバタしないスタイルを貫くつもりです。ただ、そのスタイルに甘えて、経験を積まない、勉強をおろそかにするということだけはないようにしなければと考えています。
途中に書きましたが、ビットコインの投資は
- 煩わしいことはないから、片手間でもできる
- 少額で始められるから今あんまりお金ないけど始められた
- 大きくドカンとくる可能性があるから、少額でも大きな儲けを掴むことができるかもしれない
なので、私としては、数ある投資の中から、現状、ビットコインに手を出さない理由がないのです。
※後、リスクについてはこちらに書かせていただいています。
《参照》 ビットコインは大損しない?借金しない?ビットコインのリスクを想定してみた。
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