既読スルーをスルーする術が必要です。メール嫌いな私のスマートフォンデビュー。

既読スルー・既読無視(ライン)多事総論

既読スルー・既読無視(ライン)の口コミ・経験談・アドバイス0011まだスマートフォンが普及していない頃に学生生活を送っていた世代の私は、電話がとても苦手でした。余程急ぎの用事でも無い限りメールで手身近にやりとりをしたいという考え方は身の回りで多数派でなかったらしく、付き合いが悪いとよく言われたものです。絵文字や顔文字の部類にも疎く、短文のみの返事に愛想が無いと怒られた事もありました。そんな私にとってスマートフォンやアプリ等は馴染みが無く無縁な存在だと決めて掛かっていたのですが、彼氏に勧められた事からそれらを利用するようになりました。大きな画面やボタンを使わない文字入力に始めは手こずったものですが毎日使えば慣れるものです。彼は勿論、友人等からも使用方法を教わり毎日少しずつ上達していきました。現在では流行のゲームアプリ等も体験していますし、それなりに使いこなせていると自負していました。
唯一つ曲者となったのがメールと比べても手軽でやりとりしやすいラインというチャットアプリです。リアルタイムでぽんぽんと表示が進み短文同士でのやりとりを行う趣旨には頷ける部分も多く、周りの殆どが同アプリを利用しているとの事で早速挑戦してみました。スタンプ等の機能は後回しに、簡単な文書のみのやりとりで履歴も一目瞭然な環境の利点を有り難がっていました。しかしここで新たに一つ問題が起こるのです。従来のメールと異なりアプリにはメッセージを読んだ印に既読マークの付く機能が備わっています。これは本人の選択で解除できるもので無く、全て平等に表示されているものなのですが、これでは目を通した後に直ぐ返事を送らなければ所謂既読スルーをしていると相手方に捉えられてしまうのです。目を通した直後に返事を用意出来る事ばかりでないのは当然なのですが、要らない詮索をされてしまっては困ります。そして私自身も自分の送ったメッセージが既読スルーされてしまうと時間帯や相手の用事等を考えて妙に落ち着きな何度も画面を覗いてしまう回数が増えました。これまで携帯機器に集中する時間等皆無に等しかった私には想像の出来ない変化で、少し恥ずかしいような気分になりながらもやはり気になってしまうのです。何か返事に困るような失言があったのではないかと顔の見えない相手に対して不安を抱く事もあり、僅か数文字同士のやりとりに非常に気を使うようになりました。これでは一体何のためにスマートフォンに挑戦したのか分かりません。
調べてみると同じような悩みを持つ方は意外にも多く、中には既読スルーを見えなくする目的でアプリ上の背景色を変更するという手段を実行している方も居ました。私も同じ方法を実践してみたのですが、確かに一目見ても既読であるかどうか判断が付かず目には優しいものの、今度は自分の送信したメッセージが既に読まれているのかどうか気になるようになってしまいました。直前までに妙な空気の漂うような会話の流れになってしまっている相手に対しては特に慎重になります。時にはほんの少しだけ、この一回だけと自分に言い聞かせながら返事の無いメッセージが既読になっているかどうか背景設定を弄って確認した事もあります。毎日癖のようにスマートフォンでアプリを開く習慣がつき、ガラケーを使用していた時代の自分であれば到底想像も出来ないような状態となってしまいました。
しかし、実際の所既読スルーを引き起こす原因が悪い物だけでない事は自分自身が一番良く理解しています。業務連絡のような内容中心のメッセージに返信が遅れている事は即ち相手の多忙を一番に考える事が妥当で、殆どの場合不安に思うような必要はありません。逆側の立場になって考えてみればすんなりと理解の出来る事ですし、これを気にしているようではいつまで経ってもアプリを使いこなす事は難しいのです。自分には自分、相手には相手の都合があると忘れてはいけません。私が本当の意味でスマートフォン慣れしたと言えるようになるまではまだ暫く時間がかかりそうだと伝えたところ、彼氏に笑われてしまいました。難しく考える必要は無く、返信なしに縛られる事無く簡単に捉えれば良いと諭されました。そんな彼が必勝法として勧めてくれたスタンプを連投してみるという作戦は今の所実行に移していません。
まだまだ難しいラインアプリですが、使いこなせば利点も数多くまだまだ勉強する価値がありそうです。何より、携帯電話を使ったコミュニケーションがあまり得意で無かった私にとって革命的な存在である事に違いは無く、また、送られてきた文面のみでは相手の表情が見えず不安になる事も多いと学ぶ事が出来た為、これまでのぶっきら棒な返信内容を見直すきっかけともなりました。学生時代から自分には不向きだと居直っていた部分について今になって新しい発見が出来た事が嬉しく、ほんの少しずつではあるものの苦手としていたツールを楽しく使いこなすための一歩ずつを歩んでいます。
[adrotate banner=”10″]

コメント

タイトルとURLをコピーしました