ブラック企業で働きまくった4年間も意外と悪くなかった

過労死・ブラック企業多事総論

過労死・ブラック企業の口コミ・経験談・アドバイス0002私は4年間働いていた会社を、今年の夏に辞めました。その会社はどう考えてもいわゆる「ブラック企業」でした。どういうところがブラックだったか一言で言うと、「働きすぎ」でした。私がどれだけ働いていたかこれからお話ししたいと思います。
まず休みについてですが、私の会社は基本的には土日休みの週休二日制で、営業職は隔週で月に2回土曜日も出勤という決まりでした。しかし実際のところは、営業職でなくても土曜日は毎回出勤するのが当たり前、日曜日も営業職の人はほとんど出勤していて、営業職ではない内勤の人も日曜日によく出勤しているという状態でした。この出勤しているというのは、会社に届けを出して出勤しているのではなく、勝手に出勤しているという形で誰もタイムカードをきることなく、仕事をしていました。
会社から強制的に出勤させられているわけではないのですが、みんなそれぞれ仕事が間に合わないため、週末でなんとか遅れを取り戻すために、仕方なく出勤していました。入社したばかりの新入社員のころは、土日の出勤はないのですが、徐々に先輩の仕事を手伝ったり、任された仕事が時間内に終わらなかったりすると、土曜日に出勤するようになり、それでも終わらない分は日曜に出勤して仕事をするようになりました。最初は日曜日に会社に行くことに対しては少し抵抗がありましたが、日曜に出勤して仕事をしている先輩がたくさんいたので、だんだんそれに慣れてしまっていました。日曜日は午後から出勤して、朝少しゆっくりするだけで休んだ気分になっていました。
次に残業時間ですが、これも日によっては遅くまで残ることもありました。終わるまで残ってやれという指示が出たときには、それこそ日付が変わるまで会社にいたこともありますが、基本的には平日の残業はあまりありませんでした。就業時間は18:00までなのですが、19:30ぐらいには会社を出ていたことが多かったと思います。仕事が終わっていないので、本当は残って仕事をしたいのですが、残業はせずに早く帰りなさいという方針だったので、無理やり帰らされていました。ただ帰っても、やらなければいけない仕事はやらないといけないので、家でできる範囲で仕事を持ち帰ってやっていました。
ですので、見かけ上は残業なしで帰っているのですが、実際はみんな家に仕事を持ち帰って残業をしているという状態でした。家よりも会社で仕事をする方が捗るので、会社に残らせてくれたらいいのにと思いながら、家でパソコンを開き仕事の続きをしていました。どうしても家ではなくて会社でしないといけない仕事がたまっているときには、朝早く出勤して仕事をしていました。9時始業なのですが、6時台に会社に行くことが何度もありました。
このような感じで、夜に家で残業したり、朝早くに会社に行ったりと睡眠時間はバラバラでした。さらに地方への出張も多い仕事だったため、朝6時の始発の新幹線に乗って、帰りは23時を越えて帰ってくるということもありました。あまり忙しくない時期は6~7時間ぐらい寝られるのですが、忙しい時期は4時間睡眠が何日も続くということもありました。そういう時は、長距離移動の新幹線や特急電車の中で寝たりして、なんとか睡眠をとるようにしていました。
これだけハードに働いていたので、働きすぎで体を壊す人もいました。私自身は体は丈夫だったため、倒れたりすることはなかったのですが、外回りの時に熱中症で倒れたり、体調を崩してしばらく休む人もいました。私の場合は仕事をしている間は元気で、お盆やお正月などの長期休暇に入ると、疲れがどっとでるのか、熱が出て寝込んでいました。
長期休暇以外は、月に1日か2日休めるかなという状態での仕事が続いていたのですが、不思議と休みたいという願望はあまりありませんでした。私がもともと休みにこれがしたい、あれがしたいという気持ちがないタイプだったということもありますが、休むことよりも任されている仕事をちゃんとしないといけないという思いが強くあり、日曜に出勤して残っていた仕事が終わると、そのことに達成感を感じていました。
親や兄弟、友達からは「働きすぎ」「ブラック」と言われていましたが、やっている仕事自体はそんなに嫌いではなかったのと、一緒に働いている人たちとの人間関係も悪くなったので、休みの日に働くことがそんなに嫌ではありませんでした。私は色々な要因が重なって、今年会社を辞めましたが、辞めた会社のことをそこまでブラックだとは思っていません。
周りからどんだけ「ブラック企業」だと言われても、働いている本人がそのことを辛く思っていないのであれば、その人にとってそこは「ブラック企業」ではないと思います。周りが「ブラック企業」だと言っている会社でも、そこで働いている人たちはたくさんいます。その人たちは日々自分の会社のことを「ブラック企業」と思いながら、仕事をしているのでしょうか?「うちの会社ってブラック企業だな」という自覚を持ちつつ、何かその会社にいたいと思う理由があるから、そこの会社で働いているのではないかと私は思います。
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